たまにしか書かない詩人のように 

詩のようなもの、これらの恥ずかしい日常に。  恐怖に目覚めたら嗤うがいい辛くなったら感性の目覚めを喜べ、羽を手に宿命の鍵を拭け

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動体視力Ⅱ

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空から夕焼けを切り離せ
海、水平線を転がる目出度き太陽
嫌がらせの空 真直ぐ歩く海路

淫蕩の粘度は年度替りに小銭を増やす
曲がりくねった陸路
よもやの粗野か 
もしやの繊細
見つけ次第撃ち殺す
殺した者もいずれ死ぬ

恥ずかしくも
貶められたのは見せたもの
待たないと順番がこない
待つことで見なかったことにする

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自意識宴会 

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卑猥と美が同じ場所にいる
怒りと狂った火炎
明王に菩薩のいちごジャム  
夕陽を背負ったはちみつ

(読まれなかった) 

下衆色のぬるいコーヒーを血のように
呑む
そう 

(語れなかった)


時計の針が良いって言ってる
沈黙の街灯が青色になっている
伏せた盃が
愛欲祈念だ
見栄えのしない暦の 
余計な 日付

羊を数えているうちにすべてを見失う
くるった美しい夢
 頓着執着 浮世のおもり はたして だれも見ない自意識神楽
 
(決められた寝姿で
指は僕を数えている
休める場はもうない どこにもない 帰るところは凍結地獄 固まった神経世界) 

自意識宴会自動自嘲自堕落自虐の回転舞台

逢い愛

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こちらからのメールもなければあちらからのメールもない 気まずい二人がたまに会う職場 孤独と滑稽が同居して悪寒と穏和が交互にやってくる メールの指がくちを塞ぐ 文字と絵文字が裸で抱き合う 誘惑の微笑 挑発と嘲笑い 裏切りと意思返し 研かれた神経の刃に蜜をぬり込め 優しい柔軟

森のなか

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変な感じの嫌な感じのもやもやした目覚めがニ、サン回
起きると気分が良くなる

森深い池の畔に小屋を建て
糧と慾があれば 戸を作る
なければ 作ることもない 
  
だんだん遠くなってるようだ
もうじき寝るのが怖くなる
グダグダに疲れなければならない身体と痺れた頭 

世界が遠くなってる 
落ちない心のぶきみ

猛毒を入れた神経の射し
不純で妄想する悪意に囚われた蛇
正義を歌いながら帰って来ない鳥

山は鬱蒼として暗い
ぶ厚い苔に足を取られる
森の湿った匂い
最初の道が人の道
振りかえると獣の道 
立ち止まると地面に沈んでいく 
歩かなければならない 

いずれは眠くなり 寝る為に 木にぶら下がる

この詩人ー野澤 一

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 灰

灰を食べましたるかな
灰よ
食べてもお腹をこはしはしないかな
粉の如きものなれども
心に泌みてなつかしいものなれば
われ 灰を食べましたるかな

しびれのいほりにありて
ウパニイの火をたく時
この世の切なる思ひに
灰を舌に乗せ
やがて 寒々と呑み下しますのなり
このいのちの淋しさをまぎらはすこの灰は
よくあたたかきわが胃の中を
下り行くなり

しづかに古(いにしへ)の休息(いこひ)を求め
山椒の木を薪となして
炉辺に坐れば
われに糧のありやなしや
なつかし この世の限り
この灰は
よくあたたかきわが胃をめぐり めぐりて
くだりゆくなり

野澤 一(ノザワ ハジメ)
1904(明治37)年生まれ。24 歳のとき、四尾連湖で生活するために法政大学を中途退学。5 年近くの独居生活を経て東京に戻り、湖畔在住中に書きためた詩約200 篇をまとめ『木葉童子詩経』と題し自費出版。1945(昭和20)年、終戦をみることなく41 歳の若さで病没。

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